Gufo2/5の日記:週間米株式市場まとめ

先週の米株式市場の動きを時系列にまとめています。

【米国株 #0213】利回り上昇と原油高はリスクオフへの完璧なカクテル(2026/08/31 - 09/04)

トピック:
1. 債権利回り最高値:10年債利回りは2025年1月のピークである4.808%を突破!
2. 市場予想の3倍:8月の雇用統計は予想を上回って増加、労働参加率も上昇!
3. インフレが焦点:FRBの金利政策は物価安定にフォーカス!

こんにちは、Gufo2/5です。先週の米国株式市場の動きと今週の予定をまとめます。

月曜日、原油価格急騰によるインフレ懸念が再燃し、主要3株価指数は下落しましたが、月間ベースでは上昇を記録して8月を終えました。火曜日、世界的な債券売りが加速、原油価格の急騰を受け、主要3株価指数は下落基調を強めました。水曜日、主要3株価指数とも上昇、3日続落からの部分的な反発となりました。木曜日、FRB高官の発言を受け、利上げ観測が後退したため、主要3株価指数は反発しました。金曜日、堅調な雇用統計を受け、FRBの金利引き上げ確率が高まり、主要3株価指数とも下げて取引を終えました。

今週はCPIとPPIの発表が予定されています。サマーバケーションも終わり、株式市場も新年度がスタートします。FRBの金融政策への関心が高まる中、株価の行方が気になるところです。

1.米国主要株価指数&米国債金利

米国主要株価指数・米国債金利・市場センチメント
パフォーマンス(米主要3指数・債権利回り)

1-1.マーケット記事斜め読み(①市場関連)

08/31
  • S&P 500とNasdaq Compositeは下落にもかかわらず、それぞれ2021年以来最高の8月を記録した。
  • DJIAは1936年以来初めて16ヶ月中15ヶ月上昇するという独自の金字塔を打ち立てた。(Dow Jones Market Data)
    • 7月下旬にAI関連銘柄の押し目買いが始まったことで、各指数は8月に上昇を記録した。
  • 9月はそう簡単にはいかないかもしれない。
    • 1897年に遡ると、DJIAは9月に平均1.1%の下落を記録している。
    • S&P 500は1928年以来、平均1.1%の下落となっている。
    • Nasdaq Compositeは1971年の設定以来、平均0.8%下落している。
    • Russell 2000は1987年以降で平均0.5%の下落となっている。
  • 原油価格の急騰が投資家のリスク志向を後退させ、指標となる米国債利回りを上昇させた。
  • 投資家は、ジャクソンホール会議のウォーシュFRB議長によるタカ派的なスピーチの内容を消化しているところだ。
    • 「先週、ウォーシュ氏の発言があり、現在では9月の利上げの可能性が高まっている。それに加えて、中東で続く敵対行為という要素も絡んでくる。また、レイバー・デー前のこの週は休暇をとっている人が多いため、予期せぬ動きが起こりやすい。今日は、株を買うのに絶好の日だと思って出社する理由はどこにもなかった。」」(Chase Investment Counsel)
  • 「米国のトランプ 大統領による甚大な犠牲を伴う経済制裁の発動後、数日間にわたる空爆の応酬と敵対行為の激化を経て、テヘランは依然として戦争に対する交渉による解決を模索している。」(イランのペゼシュキアン大統領)
    • 長引く膠着状態とそれに関連するホルムズ海峡の封鎖は、エネルギー価格の上昇圧力がより広範でシステミックなインフレへと波及する可能性がある。
  • GameStop(GME:2.9%↗)
    • 同社は、これまでに発表していた14億ドルの債務交換について、その約27%を新株発行ではなく手元資金で支払うと発表し、株式の希薄化を防いだ。
09/01
  • 主要3株価指数はいずれも、中東での敵対関係の激化が原油価格を押し上げたことで大幅安となり、後味の悪い月初のスタートとなった。
  • 米国はホルムズ海峡周辺のイランの標的に対して新たな空爆を開始した。
    • 「湾岸からの石油輸出を阻止する。(イラン)
    • ホルムズ海峡を通過中だった2隻の大型原油タンカーが攻撃された。 
    • 「原油価格が高止まりし、アメリカが石油に依存している限り、これはインフレに連鎖的な影響を及ぼすだろう。」(Strategy Shares)
  • 「歴史的に見て、9月は他を大きく引き離して最悪の月だ。特に中間選挙の年には、政治的な不安や不確実性が株式市場の重荷になり始める時期となる傾向がある。」(Baird)
  • 債券価格は下落し、10年物国債利回りはトランプ第2期政権下で最高水準に達した。
    • 金曜日のウォーシュFRB議長によるタカ派的な発言に続き、イランでの攻撃があり、原油高となっている。史上最高値圏で取引されている市場において、リスクオフの日を迎えるための完璧なカクテル(悪条件の揃い踏み)だ。」(Baird)
    • 「利回りの上昇が株式市場の破滅を招く要因となっている。アナリストは将来の高い収益をより積極的に割り引くことを余儀なくされ、結果として株価収益率(PER)を押し下げている。」(Macquarie Group)
  • Dow Jones Transportation Average(DJT:2.5%↘)
  • Philadelphia SE Semiconductor Index(SOX:2.1%↘)
09/02
  • 市場は利回り上昇と原油高をはねのけ、3日続落から抜け出し反発しした。
    • 「ファンダメンタルズによる正当な理由はない。むしろ、強気派が3営業日連続の下落に疲れ果て、投資家が押し目買いの理由を探していただけの可能性が高いでしょう。」(Interactive Brokers)
  • 10年物米国債の利回りは、夜間に2025年1月のピークである4.808%を突破した後、4.792%で横ばいとなった
  • Philadelphia SE Semiconductor Index(SOX:0.45%↗) 
  • Nvidia(NVDA:3.2%↗)、Micron(MU:2.4%↗)、Qualcomm(QCOM:2.0%↗)
    • 「戦争は誰もが望んでいた以上に長引いているが、それが終わればエネルギー価格は沈静化し、インフレはそれほど大きな問題ではなくなるだろう。同時に、AIの導入が加速していることで素晴らしいファンダメンタルズが牽引され、我々は記録的な決算シーズンを終えたばかりだ。AIの導入はまだ非常に初期の段階(アーリーイニング)であり、まさに今加速しているところだ。ここから指数関数的な成長が見込まれる。」(Founders 100 ETF)
  • Dell(DELL:15.8%↗)
    • 通期の利益および売上高見通しを上方修正した。
  • Brown-Forman(BF.B:3.9%↗)
    • 四半期利益が市場予想を上回った。
  • Uber Technologies(UBER:1.6%↗)
    • 同配車アプリ企業がスタッフの約10%を解雇すると発表した。
  • 株式相場上昇を抑制する要因として、インフレや政府債務の急増に対する懸念を背景とした世界的な債券の売りが続き、市場を揺さぶっている。
    • これに中東での緊張激化が加わり、エネルギー価格への上昇圧力がかかっている
  • 米国とイランは7月以来最大の空爆の応酬を行い、攻撃を激化させた。
    • これによって、交渉のテーブルに戻るという希望は打ち砕かれ、敵対関係の長期化がシステミックなインフレを引き起こし、中央銀行の指導者たちに借入コストの引き上げを強いる可能性が高まっている。
09/03
  • 米債権の利回りは、2023年11月以来の高水準を付けた後、2営業日連続で低下した。
  • 「FRBのウォーラー理事のコメントは、市場全体に広範な上昇をもたらしている。広範な市場指数の下で、第2四半期決算発表シーズンの終盤に報告を行った企業による継続的な影響が見られる。そしてそれが、昨日の午後に注目度の高い決算発表があった半導体などの分野や、いくぶん低くなったハードルを満たすか上回るような様々な結果が見られたソフトウェア分野との間で、いくつかの差異を生み出している。」(U.S. Bank Wealth Management)
  • Nvidia(NVDA:1.8%↗)
    • OpenAIやAnthropicに対抗するため、開発者プラットフォームのHugging Faceを129億ドルで買収すると発表した。
  • Broadcom(AVGO:2.7%↘)
    • 第4四半期の売上高見通しが予想を下回った。
  • Snowflake(SNOW:16.6%↗)
    • 強気な通期売上高見通しを示した。
  • ServiceNow(NOW:6.49%↗)、Salesforce(CRM:2.92%↗)、Adobe(ADBE:2.13%↗)
  • ビットコインが2営業日連続の下落から反発したことを受けて上昇した。
    • Strategy(MSTR:17.6%↗)、Coinbase Global(COIN:10.1%↗)、Robinhood Markets(HOOD:16.6%↗)
09/04
  • 市場は、FRBが今月の政策会合の最後に利上げに踏み切ると解釈している
    • 予想を上回る雇用統計は通常であれば経済にとって好材料となる。しかし、戦争関連のエネルギー価格の上昇圧力がより広範で構造的なインフレへと波及するのを防ぐため、FRBはデータ重視の姿勢をとっているからだ。
    • 「先月、労働市場は見事な急回復を見せました。労働市場の改善が経済にとってプラスの展開でないと考えるのは困難です。その反面、経済がやや過熱気味に推移し続けているため、利上げの確率は少し高まりました。来週、消費者レベルおよび生産者レベルでのインフレについて、より明確な見通しが得られるでしょう。」(Carson Group)
  • Lululemon Athletica(LULU:17.4%↘)
    • 通期の利益および売上高見通しを下方修正した。
  • Adobe(ADBE:6.7%↘)
    • 長年CEOを務めたシャンタヌ・ナラエン(Shantanu Narayen)の後任に社内のアニル・チャクラバルティ(Anil Chakravarthy)が就任すると発表した。
  • 米信用情報機関の株価は下落した。
    • 連邦住宅金融局のディレクターであるビル・プルトが木曜日、住宅市場を支援するために米議会によって設立されたFannie MaeとFreddie Macに対し、すべての貸し手が信用スコアリングシステムであるVantageScoreを使用することを承認するよう指示した。
    • Fair Isaac(FICO:16.7%↘)、TransUnion(TRU:5.9%↘)、Equifax(EFX:6.4%↘)
  • 市場のすべての関心は、FRBの決定に大きな影響を与える可能性が高い、来週金曜日の消費者物価指数(CPI)レポートに向けられている。
    • 予想を下回るCPIレポートが発表される可能性があることが、本日の株価下落が小幅にとどまった理由かもしれない。

2.主要経済指標

米国主要経済指標

2-1.マーケット記事斜め読み(②経済指標関連)

08/31
  • 市場の最初の試練は、金曜日の非農業部門雇用者数(NFP)の発表だ。
    • 過去数回の発表がやや軟調だったことを受け、投資家は8月の集計データに何らかの底堅さを見出したいと考えるはずだ。
09/01
  • 労働省のJOLTSレポートは労働市場の流動性低下を示した。
  • 購買担当者景気指数(PMI)のデータは、工場活動が勢いを失い、住宅建設への支出が減少していることを示唆した。
    • 各レポートは、高物価、供給制約、そして関税や地政学的な対立から生じる不確実性を指摘している。
09/02
  • ADPが発表した8月の民間部門の雇用者増減数は予想を下回った。
  • コア資本財の新規受注は下方修正され、米国の企業設備投資計画の軟化の可能性を示唆した。
09/03
  • 新規失業保険申請件数は低水準となり、サービス部門の成長は加速した。
  • サービス投入価格は2022年10月以来の高水準に達し、国際貿易赤字は24.4%拡大したこともデータで示された。
09/04
  • 労働省発表による8月の雇用統計によると、先月の米国経済は16万2000人の雇用増となり、市場予想の5万6000人の約3倍に達した。さらに、6月および7月の非農業部門雇用者数を合計5万5000人上方修正している。
  • 労働参加率が上昇する一方、失業率は4.1%と横ばいを維持した。

2-2.マーケット記事斜め読み(③FRB関連)

08/31
  • 金融市場は現在、中央銀行が9月の金融政策会合の終わりに25bpsの利上げを実施する可能性を65%以上織り込んでいる。(FedWatch)
  • 「投資家は、ジャクソンホールでのウォーシュ氏のコメントを再確認し、それが金利やインフレにとって何を意味するのかを考えている。市場はここしばらくの間、利上げが行われることを前提として準備を進めてきたため、もし9月に利上げが行われなければ、市場で劇的な反応が見られるだろう。」(Murphy & Sylvest)
09/01
  • 金融市場は、FRBが9月の政策決定会合の終わりに25bpsの利上げを実施する確率を約68.2%と織り込んでいる。これは1週間前の39.6%から上昇している。(FedWatch)
    • 「我々は非常にタカ派的なFRBに直面しており、彼らは間違いなく利上げを望んでいる。彼らは政権からの独立性を示したいと考えているのだ。」(InfraCap)
09/02
  • 「高利回りは市場の機能不全によるものではなく、より力強い経済成長によってもたらされたものである。」(ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁)
  • FRBはベージュブックの最新版を公表した。
    • 8月に経済成長を報告した地区連銀は12地区中10地区(7月は11地区)となり、経済の勢いがわずかに縮小したことが示された。
    • 先月の雇用はほんのわずかに増加したと見られ、物価上昇のペースはいくぶん安定してきている。
09/03
  • ウォラーFRB理事の発言内容は、先週のジャクソンホールでのウォーシュFRB議長のスピーチよりもハト派的なトーンを含んでいた。
    • 今後のデータで物価圧力の緩和が確認されれば主要政策金利を据え置く方向に傾いている。インフレが鈍化しない場合は利上げを支持する。」
    • 「インフレ率は依然としてFRBの目標である2%を意味のあるレベルで上回っているものの、最近のデータには冷え込みの兆しが見られる。判断は次々と発表される今後のデータ、特に来週から少しずつ明らかになる8月のインフレ統計次第である。」
    • このことによって、彼は9月15日から16日にかけて開催されるFOMCの会合で金利据え置きに票を投じる可能性がある。弱い雇用統計が出れば、労働市場の状況がこれ以上の高金利に耐えられるほど強くないという懸念を再燃させる可能性があり、利上げを正当化するのが難しくなる。(Barron’s)
  • 金融市場ではFRBの9月会合での利上げ観測が和らぎ、その確率は水曜日の63.2%から50.4%に低下した。(FedWatch)
09/04
  • 「今回の報告により、9月のFRBの決定においてインフレが引き続き主要な焦点となることが明確になった。解雇が抑制され、労働参加率が回復しつつある中で、このペースで労働者が増加している労働市場は、委員会に対して、その使命である物価安定の側面から焦点を外す理由を与えていない。」(Glenmede)
  • 金融市場はFRBの9月会合で25bpsの利上げが行われる確率を58.4%と織り込んでいる。

3.投資状況(Performance&Market Value)

ポートフォリオ(Market Vlue)

【ある長期投資家の独白】

先週のS&P 500パフォーマンス(週足)はほぼ横ばいのプラス(+0.09%)で終わりました。ポートフォリオのパフォーマンス(週足)はプラス(+0.90%)となり、S&P 500をアウトパフォームしました。
特に、ヘルスケアと情報技術の伸びが良かったですね。エネルギーもいいですが、これは原油価格の上げ下げに依存しますので、先週はたまたまだったと思います。原油価格の上昇によるインフレ再燃リスクと利上げは、情報技術セクターには重しとなりそうですね。市場センチメントもNEUTRALからFEARへ変わりました。今週と来週はボラティリティが高いかもしれません。
先月から、保有銘柄を少しずつ買い増しています。株価の一時的な下落局面では、押し目買い(Buy the dip)を狙っています。今月は歴史的に最もパフォーマンスが悪い月として知られていますので、この季節的なアノマリーのとおりなら、まさに好機到来となるかもしれませんね。

  • 購入:なし
  • 売却:なし
  • 配当金:なし

【過去記事】

最後まで読んでいただきありがとうございます。

では、また。

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【米国株 #0212】Nvidiaの驚異的決算とウォーシュFRB議長のタカ派姿勢(2026/08/24 - 08/28)

トピック:
1. Nvidiaの決算:利益と売上高とも予想を上回り、2028年度の収益が約70%成長!
2. PCE:米国の年間インフレ率3.7%上昇、予想を若干上回る!
3. ウォーシュFRB議長:2%のインフレ目標維持に断固とした態度示す!

こんにちは、Gufo2/5です。先週の米国株式市場の動きと今週の予定をまとめます。

月曜日、Nvidiaの決算とインフレ指標の発表を控え、S&P 500とNasdaq Compositeは下落して取引を終えました。火曜日、半導体関連株が相場を牽引し、主要3指数はそろって上昇しました。水曜日、予想を上回る強いインフレ指標により、主要3指数とも小幅に反落して取引を終えた。木曜日、Nvidiaの記録的な売上高見通しにより、AIブームの強さが再確認され、Nasdaq Compositeが他の株価指数を上回りましたた。金曜日、ウォーシュFRB議長がインフレ抑制への注力を改めて強調、利上げの可能性が高まり、主要3指数はそろって下落して取引を終えました。

今週は、金曜日に雇用統計の発表が予定されています。注目された2つのイベントが終わり、9月相場へと進んでいきます。中間選挙も近づき、中東情勢や経済の安定に注目が集まる中、株価がどのように推移するのか気になるところです。

1.米国主要株価指数&米国債金利

米国主要株価指数・米国債金利・市場センチメント

パフォーマンス(米主要3指数・債権利回り)

1-1.マーケット記事斜め読み(①市場関連)

08/24
  • トランプ政権は経済的D-Dayと称する施策の一環として、イランと取引を行う国々への制裁拡大の可能性を発表したが、実際の制裁発動には踏み込まなかった。
  • 半導体株が売られた。
    • Philadelphia SE Semiconductor index(SOX:2.70%↘)
    • S&P 500のハイテク・セクターは7日連続の下落となっており、2022年9月以来の長期連続安を記録した。
  • AIデータセンターに対する政治的な反発の高まりも、ハイテク企業への投資家心理を悪化させた。
    • 「(共和党側からAI業界に向けられたこれまでで最も厳しい警告の一つを発し)データセンター企業は地域社会の支持を得ることに失敗した結果として自ら墓穴を掘ったのであり、現在直面している反発を受けて当然だ。」(テキサス州知事のグレッグ・アボット、Axios)
    • 今月、アボット知事は、電力需要の急増が電力網の信頼性を脅かしかねないとの懸念を理由に、州の送電網接続プロセスを通じた新規データセンタープロジェクトの承認を一時停止するよう命じた。これは、同種プロジェクトへの反対の声が高まる中での判断だった。
    • 「私たちがより懸念しているのは、AIとデータセンターをめぐって政治家から聞こえ始めているタカ派的な発言だ。中間選挙に向けた大きなリスクとして、我々はこれまでこの点を強調してきた。」(Wells Fargo)
  • 金融株は上昇した。
    • JPMorgan Chase(JPM:1.37%↗)、Visa(V:3.06%↗)
  • 30年物米国債利回りは依然として5%の節目を上回ったままだった
    • ベッセント財務長官が、国債買い戻し資金の一部を賄うため、同省が保有するほぼ1兆ドルのGeneral Account(一般会計)を活用する可能性がある。(CNBC)
  • Nvidiaの四半期決算も、市場の重要な材料の一つになると見られている。
    • 成長鈍化の兆しが少しでも見られれば、割高感の強いバリュエーションへの懸念が再燃しかねない。
    • 株式市場の一方の足を安定させるにはNvidiaが好決算で投資家を納得させる必要があり、もう一方の足を安定させるにはウォーシュ議長が金利について明確な見通しを示す必要がある。」(Questar Capital Partners)
  • 「(週末の通商協議が決裂したことを受け)カナダ産の自動車・トラック・自動車部品に対する関税を1月1日から50%に引き上げる。」(トランプ大統領)
    • Ford(F:3.33%↘)、General Motors(GM:1.08%↘)、J.B. Hunt Transport(JBHT:5.65%↘)
08/25
  • この株価上昇は、利回りを押し上げ株式を圧迫していた最近の債券市場の混乱によって引き起こされた投資家の懸念を和らげる可能性がある。また、歴史的に株価が軟調な月である9月を迎える前に、市場の地合いを整えるのにも役立つ。
    • iShares Semiconductor(SOXX:1.6%↗)
  • 強気派は、これが新たな上昇局面の始まりになるのではないかと期待している。
    • 「AIQ、SMH、SOXX、QQQといった主要なAI関連のベンチマークはすべて、一進一退の長い期間を経て、3ヶ月半前とほぼ同じ水準にある。我々は、これが相場下落前の調整ではなく、上放れに向けた地固めであると確信しており、明日のNvidiaの決算報告がその起爆剤になる可能性がある。」(InvestorPlace)
  • 水曜日のNvidiaの決算で、成長鈍化の兆しがあれば、割高なバリュエーションやAIブームがいつまで続くのかといった懸念が再燃する可能性がある。
    • 「これはAIインフラ構築の震源地であることの古典的な問題だ。その銘柄自体が相場のテーマになっている場合、計画の実行は株価の起爆剤(カタリスト)ではなくなり、前提条件になってしまう。ジェンスン・フアンCEOは、市場に新しいストーリーを提供しなければならない。Rubinの予定より前倒しでの展開、中国市場の復活など、何らかのストーリーだ。そうでなければ、半導体業界史上最高の四半期決算を発表したとしても、株価は再び反応しないだろう。」(Siebert Financial)
  • Advanced Micro Devices(AMD:5%上昇↗)
    • Raymond Jamesが投資判断を引き上げた。
  • Dick's Sporting Goods(DKS:28%↘)
    • 同社が通期の業績予想を下方修正した。
    • Nike(NKE:2.8%↘)
  • 「イランとの貿易を続ける国はドルベースの金融システムから締め出される可能性がある。」(ベッセント財務長官)
    • 「この発表は原油にとっては良いニュースだが、ベッセントの演説後の金やビットコインの上昇は、通貨切り下げ(デベースメント)トレードに賭けている人がいることを示している。」(Siebert Financial)
08/26
  • S&P 500はほぼ前日終値と変わらない水準で取引を終えた。同指数の終値はわずか0.02%の下落。これ以上ないほどの横ばい相場だ。
    • 「バケーションシーズンのピークによるものだ。今四半期で間違いなく最も重要と言える決算発表を前に、あえて大きなリスクを取るよりも、大半の投資家は手出しをせずに結果を待つことに満足しているようだ。」(Mizuho)
  • Nvidia(NVDA:1.6%↘)
    • 明日、市場の注目を集める四半期決算を発表する。この半導体大手から目覚ましい業績が発表されなければ、AIブームの持続可能性に対する疑念が再燃する可能性がある。
  • CrowdStrike(CRWD:2%↗)
    • 明日の取引終了後、第2四半期決算発表予定している。
  • Meta(META:1.1%↗)
    • 同社が子供への悪影響に関する米国の各州の主張を解決するため、最大180億ドルを支払い、FacebookやInstagramに大幅な変更を加えることに合意した。
    • Apple(AAPL:1.1%↗)
  • Intuit(INTU:3.2%下落↘)
    • 通期の売上高見通しがウォール街の予想を下回った。
  • J.M. Smucker(SJM:4.3%↗)
    • 通期売上高の減少幅が予想より小幅にとどまるとの見通しを示した。
  • 「イラン政府とオマーンはホルムズ海峡のシェアとそこから得られる収益について合意に達した。」(イスラム革命防衛隊)
08/27
  • Nvidiaの決算が期待に応え、AI関連銘柄に再び追い風を吹き込んだことで、市場は反発した。
  • Nvidia(NVDA:8.7%↗)
    • 同社は利益と売上高の両方で予想を上回り、2028年度の収益が約70%成長するという見通しを示した。これはアナリストのコンセンサスである45%を大きく上回る数字だ。
    • 2025年4月以来となる1日での最大上昇幅を記録した。
    • AIインフラ構築の中心にいる企業が引き続き驚異的な成長を遂げているため、テクノロジー株のラリーにはまだ上昇の余地があるという見方を補強した
    • 「突如として、AI取引の先行きがずっと明るく見えてきた。」(Interactive Brokers)
    • 「Nvidiaの業績は、AIブームの需要が枯渇していないことを示している。一方で、その成長を実現するためのコストは増大し、より資本集約的になっている。」(eToro)
    • 来年の収益が70%増加するというNvidiaの見通しは、我々の52%増という予測をはるかに上回っており、市場のコンセンサス予想は40%に近い。我々は、Nvidiaがより高い成長への障壁を引き続き打ち破っていくと期待している。」(Morgan Stanley)
    • 「メモリ部品の不足が業界の成長ペースを鈍らせる可能性がある。」(Nvidia)
    • iShares Semiconductor ETF(SOXX:2%↗)
  • S&P 500のInformation Technologyセクターは3.4%上昇し、構成する11セクターの大半が下落するなかで最大の上昇率となった。
    • 「Nvidiaの好決算と強力なガイダンスがパーティーを再開させた一方で、市場のすべてのセクターが招待されたわけではないことは明らかだ。金利上昇、地政学的緊張、世界貿易などが他のセクターで見られる弱さの一因となっており、市場の逆風は依然として続いています。」(Allianz Investment Management)
  • ブレント原油価格は1バレルあたり2ドル以上急伸した。
    • 「6月にIranと結んだ覚書の条件に復帰することに興味がない。」(トランプ大統領)
  • Salesforce(CRM:22.6%↗)
    • 通期の売上高と利益の見通しを上方修正した。
    • AnthropicのClaude AI modelsと統合された新しいプラグインを展開した。これにより、ユーザーはClaudeチャットボット内でSalesforceのデータと機能にアクセスできるようになる。
    • Anthropicとのパートナーシップ強化とClaudeforceの立ち上げは、最先端のモデルがSalesforceの必要性を低下させるという懸念を和らげるのにも役立っている。むしろ、顧客がそれらのモデルにアクセスするための信頼できる基盤として、同社のデータ、アプリケーション、ガバナンスを位置づけるものだ。」(Deutsche Bank)
    • iShares Expanded-Tech Software Sector ETF(IGV:7.4%↗)
  • CrowdStrike(CRWD:20.5%↗)
    • 通期の売上高見通しを上方修正し、第2四半期の利益予想を上回った。
  • SalesforceとCrowdStrikeの決算報告は、高度なAIツールが従来のソフトウェア業界を根底から覆すのではないかという懸念を和らげた。これにより、売られすぎていたソフトウェア株に対する投資家意欲が高まり、AIブームの主な恩恵を受けると見られている半導体セクターとの格差が縮小した。
    • 「ソフトウェア企業の利益率と収益は安定しており、市場はベンダーがAIラボと競合するのではなく、パートナーシップを結べることに気づき始めているのです。」(Barron’s)
  • Moderna(MRNA:4.6%↘)
    • 20億ドルの転換社債の売却を発表した。
  • HP(HPQ:3%↘)
    • 第3四半期にPC部門の出荷台数と利益率が低下した。
08/28
  • ウォーシュFRB議長は、初のJackson Holeでの講演で、物価上昇への対応が単なる口先だけではないことを市場に知らしめた。
    • 株式市場、とりわけ金利に敏感なハイテク銘柄はこのニュースを受けて下落した。
  • Nvidia(NVDA:4.6%↘)
  • Marvell Technology(MRVL:10.3%↘)
    • 2027年の収益予測を上方修正したにもかかわらず、GoogleによるAIチップ契約からの収益計上時期に対する疑念があった。
  • Alphabet(GOOGL:1.7%↗)、Apple(AAPL:1.6%↗)
  • Salesforce(CRM:1.6%↗)
  • PayPal(PYPL:12.7%↘)
    • 昨日、買収ファンドのAdventと決済処理会社のStripeのコンソーシアムが同社への買収提案を断念した。(Bloomberg News)
  • Gap(GPS:13%↗)
    • 業界のベテランであるマイケル・フランシスをOld Navyの新たなCEOに任命し、年間の利益見通しを引き上げた。
  • Ulta Beauty(ULTA:4.2%↘)
    • 第2四半期の既存店売上高の伸びが鈍化した。
  • 現在、S&P 500構成企業の97%が第2四半期の決算発表を終えており、同四半期の利益成長率は52%となっている。これは、新型コロナウイルス禍からの回復期であった2021年第2四半期以来の最高水準だ。

2.主要経済指標

米国主要経済指標

2-1.マーケット記事斜め読み(②経済指標関連)

08/24
  • 市場は水曜日発表予定のPCE(個人消費支出)レポートに注目している。
    • これはFRBが最も重視するインフレ指標であり、今月上旬に発表された落ち着いた内容の消費者物価指数の後を受けるものだ。当該指標は、目先の利上げの可能性を後退させていた。
08/25
  • 8月の米国の消費者信頼感指数が7ヶ月ぶりの低水準に落ち込んだことが示された。
08/26
  • 商務省によると、7月までの12ヶ月間の米国の年間インフレ率は3.7%上昇し、予想をわずかに上回った。
  • 第2四半期の経済成長率が1.5%であったことが示された。
08/27
  • 初めて失業保険給付を申請した米国人の数は2週連続で減少し、全体の受給者数は1ヶ月ぶりの低水準に減少したことで、安定した労働市場が示唆された。
08/28
  • University of Michiganによる消費者信頼感指数の確報値は51.7となった。
    • エコノミストの予想値51だった。(Reuters)

2-2.マーケット記事斜め読み(③FRB関連)

08/24
  • 金曜日にJackson Hole symposiumで行われるウォーシュFRB議長の講演への注目が一段と高まっている。
    • 投資家は、財務省による救済策についてFRB当局者がどのように評価しているのか、手掛かりを探ろうとしている。
  • トレーダーは2026年末までに25bpsの利上げが1回実施されると予想している。(LSEG)
08/26
  • 今回の(インフレ率の)発表はFRBの政策見通しに新たな波紋を投げかけ、今後の経済データに対する注目度を高めることとなった。
    • 「9月の会合に向けて方針を転換させるほどではなかったが、その後のデータが同じ方向を示せば、FRBは様子見から動かざるを得ないというプレッシャーを強めるかもしれない。」(Morgan Stanley Wealth Management )
  • 中央銀行の次回の定例会合は9月に予定されており、歴史的に株式市場が軟調になりやすい月に政策決定が焦点となる。
    • 次回の定例会合での利上げ確率は38.1%となっている。(FedWatch)
  • 「危機が起きているわけではなく、FRBから得られるであろう期待やガイダンス、そして財務省が何をしようとしているかが問題だ。それがいくらかの不確実性と混ざり合い、結果としてリスクプレミアムを押し上げている。しかしその一方で、ポジティブな面を挙げれば、根底にある経済環境は実に良好だ。我々が保有する企業や一部の大型企業の業績は際立っている。」(Goldman Sachs Asset Management )
08/27
  • 最新のインフレデータに対する中央銀行の姿勢と、国債利回りを抑制しようとする財務省の取り組みに関するヒントを得るため、投資家の関心は、金曜日のウォーシュFRB議長の初めてのジャクソンホール会議での講演に向けられている。
    • 「ウォーシュに共通するテーマは経済の供給側への焦点であり、我々はそれが引き続き中心テーマになると予想している。ウォーシュが今後の見通しについて断定的な評価を下すとは到底思えないが、これまでの政策の前提にいくらかの懐疑的な見方を示し、概して教条主義にとらわれないアプローチをとったとしても驚くべきことではない。」(Natixis)
  • 2名のFRB高官がインフレ見通しに対する継続的な懸念を共有し、物価圧力と戦うための利上げ姿勢を改めて表明した。
08/28
  • ウォーシュFRB議長の演説(要点)(ジャクソンホール)
    • 私としては、力強さを増しているように見える今日の経済全体のパフォーマンスに感銘を受けている。
    • 強さの指標の1つは、経済がショックに対してどれだけ持ちこたえるかだ。その点において、Main StreetとWall Streetの双方が驚くほどの回復力を示している。
    • 65ヶ月間続く高止まりしたインフレ。
    • 物価上昇を抑えるための過去2年間の進展は小幅なものに留まっている。
    • この夏のPCEおよびCPIの数値は予想を上回る良い結果だったが、基調的なインフレのトレンドが意味のある形で改善したとは到底言えない
    • インフレがFRBの目標である2%に向けて明確かつ十分な速度で向かっているという確信が持てない限り、中央銀行はさらに取り組むべき課題がある。
    • 直近のインフレデータはトレンドの変化を示唆していないと感じている。
  • 今月のインフレデータが強弱入り混じる内容となる前と同様に、トレーダーの予想は現在、9月の利上げと据え置きで二分されている。
    • 先物市場はFRBの9月会合における0.25ポイントの利上げ確率を前日の35%から58%へと織り込んだ。 
    • 「市場が小幅な反応にとどまっている理由は、ウォーシュFRB議長が2%のインフレ目標を維持することに非常に断固とした態度を示しているからだ。彼はタカ派的な姿勢を繰り返しているが、それは段階的というよりも一貫した形である。投資家の間には、この姿勢が少し和らぐのではないかといういくぶん見当違いな考えがあった。明らかにそうではない。」(Nationwide)
  • 「我々はウォーシュの演説に勇気づけられた。しかし、口で言うのは簡単だ。彼は、8月の雇用およびインフレデータが非常に弱いものでない限り、9月に利上げを実施する責任はウォーシュにあると述べた。そうでなければ、彼はおそらく信頼を失うだろう。」(Bank of America)

3.投資状況(Performance&Market Value)

ポートフォリオ(Market Vlue)

【ある長期投資家の独白】

そもそも人生の意味を疑うためには、前提として、人生に対する新たな視点を持っている必要がある。つまり、何もかも片づいたあとの遠い未来に得られるかもしれない充実感ではなく、今ここにある人生をなんとかしなくてはならないという視点だ。.....
いま自分が生きているこの瞬間以外には、どこにも人生の意味など存在しないという事実を把握しただから。.....
どんな仕事であれ、それが誰かの状況を少しでも良くするのであれば、人生を費やす価値はある。.....
並外れたことをやろうという抽象的で過剰な期待は、きっぱりと捨てよう。そんなものにとらわれず、自分に与えられた時間をそのまま味わったほうがいい。

「限りある時間の使い方(オリバー・バークマン著)」より

  • 購入:
    • 生活必需品:保有銘柄の一つを追加購入
    • 情報技術:新規銘柄を一つ購入
  • 売却:なし
  • 配当金:なし

【過去記事】

最後まで読んでいただきありがとうございます。

では、また。

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【米国株 #0211】30年債利回りとWTI原油の連動が半導体株の打撃に(2026/08/17 - 08/21)

トピック:
1. 財務省によるバイバックオペ拡大:長期的な金利見通しを大幅に変えることができるか!
2. Walmartの冴えない決算:既存店売上高がウォール街の予想に届かず、消費者の健全性懸念強まる!
3. インフレ目標の達成:7月のFOMC議事要旨では、多くの参加者が利上げが必要になると言及!

こんにちは、Gufo2/5です。先週の米国株式市場の動きと今週の予定をまとめます。

月曜日、米イによる合意形成の不透明感から原油価格が上昇、主要3指数が揃って反落しました。火曜日、中東情勢への不透明感から債券利回りが数年来の高水準に上昇したため、主要3指数とも下落して取引を終えました。水曜日、政府小口・長期債利回りの低下がリスク許容度を高め、主要3指数は小幅に上昇して取引を終えました。木曜日、米財務省証券の利回りや原油価格の上昇、Walmartの冴えない決算などにより、主要3指数がいずれも下落して取引を終えました。金曜日、債券利回りの乱高下に対する投資家の動揺や、中東における事態進展の不透明さなどがありましたが、主要指数は上昇して取引を終えました。しかし、週間では下落となりました。

今週はPCEの発表が予定されています。債権利回りが上下する中、Nvidiaの決算発表が株価の追い風となるのか気になるところです。

1.米国主要株価指数&米国債金利

米国主要株価指数・米国債金利・市場センチメント

パフォーマンス(米主要3指数・債権利回り)

1-1.マーケット記事斜め読み(①市場関連)

08/17
  • イランを巡る外交的解決への悲観論が世界的な供給懸念を煽り、原油先物価格は1バレルあたり2ドル以上上昇して引けた。
    • WTI原油先物は2.6%高の1バレルあたり84.50ドルとなった。
    • 30年物国債利回りは5.31%で取引を終え、2007年6月12日以来の高水準を記録した。(Dow Jones Market Data)
    • 「原油価格の上昇に反応するのは通常、長期利回りではなく短期利回りである。しかし最近では、30年債利回りとWTI原油は連動して動いている。」(Barron’s)
    • 「これは原油の影響により、何らかの形でインフレが定着しており、市場はその取引方法を学ばなければならないことを示している。」(StoneX)
  • 7月の弱い小売売上高や雇用統計の記憶が新しい中、投資家は小売り企業の四半期決算を控え、慎重姿勢を崩していない。
    • 「直近の軟調な経済データに対する懸念から市場はやや上値が重く、方向感を得るために小売り決算を待っている状態です。多くのトレーダーが休暇を取る8月は出来高が薄くなりがちである。夏場の伸び悩みと消費関連データの待ち姿勢が重なっています。」(Osaic Wealth)
  • AIへの莫大な投資が果実を結ぶのかどうか投資家が神経質になる中、ハイテク株の取引は荒い値動きが続いている。
    • IPOの準備を進めているAnthropicの財務に詳しい関係者2人の話として、同社が2028年の売上高を約1,900億ドルから2,000億ドルと予想している。(Reuters)
  • 半導体株の上昇がソフトウェア株の下落によって相殺された。
    • PHLX semiconductor index(SOX:1.6%↗)
      • 「トランプ政権はAppleなどの米国企業に対して中国製メモリー半導体の購入を控えるよう促している。」(ラトニック商務長官) 
      • Micron Technology(MU:4%↗)、Applied Materials(AMAT:5.5%↗)
      • 7月29日の安値から20%高で取引を終え、強気相場に突入した。
    • S&P 500 Software & Services index(2.8%↘)
      • Microsoft(MSFT:3%↘)、Meta Platforms(META:3%↘)
  • Vista(VIST:5.6%↗)
    • ピーター・ティール氏が中南米の石油会社である同社の株式1%を取得した。
08/18
  • 中東和解への期待が薄れたことで原油価格が上昇し、それが要因となって米30年債利回りは2007年以来の高水準に達した。また、10年債利回りも2025年1月以来の高水準を更新した。
    • State Street Energy Select Sector SPDR(XLE:1.76%↗)
  • AI関連の活況に陰りが見え始めたことが影響し、そこへ事業や取引の露出があるCaterpillarやGoldman Sachsといった銘柄が下落を牽引した形だ。
    • 「月曜日の軟調な地合いが翌日にも引き継がれたが、その理由は見慣れたものだ。債券利回りや原油価格の上昇が続いており、企業や投資家の資金調達コストを押し上げている。一方で中東情勢の進展は停滞したままだ。半導体株が打撃の矢面に立たされた。」(Charles Schwab)
  • Philadelphia SE Semiconductor Index(SOX:4.98%↘)
    • AI関連需要の急増を背景にこれまで買われていた銘柄から、投資家が資金を逃避させた。
    • 借入コスト上昇により、投資家がテクノロジー企業の将来的な利益成長に対して支払おうとするバリュエーションが低下した。
    • 「まさにドミノ倒しのような展開です。協議が破談し、原油価格の上昇につながる。それがインフレ期待の高まりを招き、債券利回りが上昇するのです。債券利回りが上昇するたびに、テクノロジー銘柄が不釣り合いなほど大きな打撃を受ける傾向があります。」(NFJ Investment Group)
  • S&P 500の個別の構成銘柄で最大の重荷となったのは半導体企業
    • Nvidia(NVDA:2.34%↘)、Micron Technology(MU:7.02%↘)
    • Sandisk(SNDK:9.01%↘)、Western Digital(WDC:7.43%↘)、Roundhill Memory ETF (DRAM:8.76%↘)
    • 「金利の上昇ほどモメンタム相場を打ち砕くものはありません。本日の動きはその証拠です。利回りの上昇はFRBの政策が成長とインフレの見通しに対して緩すぎることを示唆している。」(SignatureFD)
  • Home Depot(HD:0.12%↘)
    • 住宅市場の低迷にもかかわらず、第2四半期の売上高予想を上回った。
08/19
  • 「長期債を対象とした流動性支援買い入れオペの規模を2倍に増額する。」(米財務省)
    • 30年国債利回り(前日2007年以来の最高水準に達した)は、10年国債利回りとともに低下した。
    • 「リスクオンの取引は、ベセント財務長官が送った命綱にすがりつこうとしている。債券利回りの上昇に伴い、注目のテクノロジー株を含むリスクの高い資産がここ最近売り込まれていた。テクノロジー企業がAIを支えるデータセンター建設資金を調達するために社債や株式の発行、自己資金の投入を行っているため、高金利がAI取引に影響を与える可能性がある中、政府による支援策が投資家に安堵感を与えた。」(BMO Private Wealth)
    • 今朝の発表も債券市場の平静を取り戻すのに寄与したが、米国債務が40兆ドルの節目を超えたことを踏まえると、(9月9日に発効予定の)その効果がいつまで続くかは未知数です。(Barron’s)
  • 「投資家は初期のラリーの後に利益確定に動いた可能性が高いと述べ、朝方の発表は高金利という長期的な課題が棚上げされたことを意味するわけではない。」(Plante Moran Financial Advisors)
  • Moderna(MRNA:177%↗)
    • Merck(MRK:12.6%↗) と共同開発した個別化mRNAがん療法が終末期治験において悪性黒色腫の再発および転移のリスクを減少させたと発表した。
    • 過去25年間で単一取引日に100%以上の上昇を記録した2番目の銘柄となった。
    • Novavax(NVAX:10.8%↗)、BioNTech(BNTX:22%↗)
  • Marvell Technologies(MRVL:9.9%↗)
    • Googleの需要が高いカスタムチップの開発を支援し、同社に122億ドル規模の潜在的株式を購入する権利を提供したと発表した。
  • Target(TGT:4.3%↗)
    • 通期の売上高見通しを引き上げた。
  • Lowe's(LOW:2%↗)
    • 通期の売上高成長率見通しを小幅下方修正した。
  • Estée Lauder(EL:16.3%↗)
    • 通期利益がウォール街の予想を上回ると予測した。
08/20
  • Walmart(WMT:9.15%↘)
    • ガソリン価格の上昇に伴い消費者が支出を絞ったことで、四半期の既存店売上高がウォール街の予想に届かなかった。
      • 同社の全米既存店売上高の伸びが鈍化した要因には、新薬の価格上限設定によりヘルス&ウェルネス部門の売上が押し下げられたこと。
    • 今年後半に向けての見通しも冴えない内容であった。
    • Costco(COST:2.45%↘)、Dollar Tree(DLTR:2.57%↘)、Albertsons(ACI:1.16%↘)
    • 「WTI原油先物が87ドルを超えて上昇したことが、米消費者の健全性に対する懸念をさらに強めた。直近発表された7月の小売売上高や労働市場データが予想を下回っていたことから、投資家はすでに神経質になっていた。ガソリン価格の高騰とインフレ圧力が続くなかで、消費者がどこまで耐えられるかには疑問が残る。」(Edward Jones)
  • 長期債は再び売りが先行した。
    • 30年物国債利回りは5.25%、10年物国債利回りは4.7%に達した。
    • 「市場が本日直面した逆風はいくつかある。ひとつは、昨日の財務省による動きにもかかわらず、イールドカーブ全体で債券利回りの上昇が再開したことだ。わずか24時間以内に相場が暗転した。」(Edward Jones)
    • 「財務省による買い入れオペレーションは市場の流動性を改善し、長期債の近々の変動性をある程度抑えるのには役立つかもしれませんが、8月19日の発表が長期的な金利見通しを大幅に変えるものではないと私たちは考えています。」(Wells Fargo Investment Institute)
  • Strategy(MSTR:7.81%↗) 、Coinbase Global(COIN:7.58%↗)
    • トランプ大統領は暗号資産企業の幹部陣と足並みをそろえ、業界に追い風となるクラリティ法(Clarity Act)の法案成立を議会に働きかけている。
  • Deere(DE:6.94%↗)
    • 通期の純利益見通しを引き上げた。
  • Coty(COTY:9.24%↘)
    • 当四半期の利益予想が市場予想を下回り、通期見通しの公表を見送った。
  • Advance Auto Parts(AAP:24.55%↘)
    • 通期の売上高見通しを引き下げた。
08/21
  • 借入コストの上昇懸念が投資家のリスク許容度を低下させる中、ここ最近の株式投資家は米国政府債券利回りの動向に振り回される展開が続いている。
    • 「ウォール街で乱高下が続いた1週間を経て、金曜日は落ち着きを取り戻したように見えた。週の半ばには、株式投資家は利回りが一本調子で上昇し続けるのではないかと懸念していました。しかし、財務省の発表を受けて、投資家の不安は和らぎました。」(Northlight Asset Management)
  • 強固な収益見通しと堅調な企業利益の成長を理由に、S&P 500の年末目標株価を8,100に引き上げた。(UBS Global Wealth Management)
  • 原油先物価格は6日連続で上昇し、供給逼迫への警戒感が高まった。
    • トランプ大統領がイランの貿易パートナーに対する経済制裁を警告した。
  • Ross Stores(ROST:4.4%↗)
    • 通期の利益見通しを上方修正し、市場予想を上回る四半期決算を発表した。
  • ビットコインが6.4%上昇し、5月中旬以来の高値を付けた。
    • Robinhood(HOOD:13.7%↗)、Coinbase Global(COIN:8.2%↗)、Strategy(MSTR:6%↗)
  • 来週、Nvidiaが決算を発表する。
    • 同社のGPUは、AIブームにおける極めて重要な要素となってきた。4年前、ChatGPTの登場前夜において、同社が発表した第2四半期の売上高は67億ドルでした。来週、アナリストは第2四半期の売上高を920億ドルと予想している。その期間中、株価は1,149%上昇しており、S&P 500の85%上昇を大幅に上回っている。
    • 時価総額が5兆2000億ドルに達した今、Nvidiaが市場に驚きを与え続けることは以前より難しくなっている。近年の四半期では、売上高が伸び続けているにもかかわらず、株価の上昇スピードは鈍化している。

2.主要経済指標

米国主要経済指標

2-1.マーケット記事斜め読み(②経済指標関連)

08/21
  • 米国サービスセクターがここ2年近くで最も力強い伸びを示し、8月の景気全体の大幅な加速を牽引した。これにより、在庫削減やイラン戦争による供給網の混乱に圧迫されている製造業の成長減速が相殺された。

2-2.マーケット記事斜め読み(③FRB関連)

08/19
  • FRBの7月会合の議事要旨
    • インフレへの懸念が深まり複数の政策決定者が利上げの準備を整えていることを示した。
      • 多くの参加者は、インフレが米国中央銀行の2%目標まで低下しない場合、利上げが必要になると述べた。
      • 現在の金利政策がFRBの2%のインフレ目標を達成するには十分な抑制力がないと感じていたのは一部の参加者のみでした。
    • ウォルシュ議長が年間の政策会合を(現在の年8回開催から)6回に削減するという案について幹部に意見を求めたことも確認された。
      • 日程変更の可能性に関する決定はまだなされておらず、いかなる変更も2026年の残りのスケジュールには影響しないと議事要旨に記載されている。
08/21
  • 来週末に開催されるジャクソンホール・シンポジウムで、ウォルシュFRB議長の講演が予定されている。
    • 「5月にジェローム・パウエル氏の後任となったウォルシュ議長は、この講演を利用してFRBが直面する大きな疑問、すなわちインフレ目標、生産性、人口統計の変化、そして世界的な経済ショックを巡る懸念について提示したいと述べている。」(Barron’s)
    • 「ウォルシュ議長は触れづらい難題、つまりインフレ問題に真っ向から取り組まなければならないだろう。我々は戦いの最中にあると語る以上のことを実際に示す必要がある。それだけでは通用しない。もしそのようなアプローチにとどまるなら、市場にとって大きな失望となるだろう。」(元フィラデルフィア連銀総裁のパトリック・ハーカー氏)

3.投資状況(Performance&Market Value)

ポートフォリオ(Market Vlue)

【ある長期投資家の独白】

でも、時間は「ネットワーク財」でもある。
それを使う人が増えれば増えるほど、その財から得られる利益が増えるような財だ。
たとえば電話は、自分ひとりが持っていても意味がない。他のみんながもっているから、あなたの電話にも価値が生まれるのだ。.....ソーシャルメディアも同じだ。
時間がないよりは、時間があったほうがいい、それはそうかもしれない。でも時間がいくらあったところで、ひとりばっちではあまり意味がない。
時間を意味あることに使うためにはーー友達と遊んだり、デートしたり、子どもを育てたり、ビジネスを立ち上げたり、政治活動に参加したり、技術の進歩をもたらしたりするためにはーー他人と協力することが不可欠だ。たとえ時間がありあまっていても、共に過ごす人がいなければ、まったく意味がない。それどころか、逆に苦痛に感じられる。昔の人が罪人を島流しにしたのはそのためだ。

「限りある時間の使い方(オリバー・バークマン著)」より

 

  • 購入:なし
  • 売却:なし
  • 配当金:
    • 生活必需品/ヘルスケア/コミュニケーション・サービスの各セクターの保有銘柄の一つに配当金払いあり

【過去記事】

最後まで読んでいただきありがとうございます。

では、また。

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