
1. 債権利回り最高値:10年債利回りは2025年1月のピークである4.808%を突破!
2. 市場予想の3倍:8月の雇用統計は予想を上回って増加、労働参加率も上昇!
3. インフレが焦点:FRBの金利政策は物価安定にフォーカス!
こんにちは、Gufo2/5です。先週の米国株式市場の動きと今週の予定をまとめます。
月曜日、原油価格急騰によるインフレ懸念が再燃し、主要3株価指数は下落しましたが、月間ベースでは上昇を記録して8月を終えました。火曜日、世界的な債券売りが加速、原油価格の急騰を受け、主要3株価指数は下落基調を強めました。水曜日、主要3株価指数とも上昇、3日続落からの部分的な反発となりました。木曜日、FRB高官の発言を受け、利上げ観測が後退したため、主要3株価指数は反発しました。金曜日、堅調な雇用統計を受け、FRBの金利引き上げ確率が高まり、主要3株価指数とも下げて取引を終えました。
今週はCPIとPPIの発表が予定されています。サマーバケーションも終わり、株式市場も新年度がスタートします。FRBの金融政策への関心が高まる中、株価の行方が気になるところです。
1.米国主要株価指数&米国債金利


1-1.マーケット記事斜め読み(①市場関連)
08/31
- S&P 500とNasdaq Compositeは下落にもかかわらず、それぞれ2021年以来最高の8月を記録した。
- DJIAは1936年以来初めて16ヶ月中15ヶ月上昇するという独自の金字塔を打ち立てた。(Dow Jones Market Data)
- 7月下旬にAI関連銘柄の押し目買いが始まったことで、各指数は8月に上昇を記録した。
- 9月はそう簡単にはいかないかもしれない。
- 1897年に遡ると、DJIAは9月に平均1.1%の下落を記録している。
- S&P 500は1928年以来、平均1.1%の下落となっている。
- Nasdaq Compositeは1971年の設定以来、平均0.8%下落している。
- Russell 2000は1987年以降で平均0.5%の下落となっている。
- 原油価格の急騰が投資家のリスク志向を後退させ、指標となる米国債利回りを上昇させた。
- 投資家は、ジャクソンホール会議のウォーシュFRB議長によるタカ派的なスピーチの内容を消化しているところだ。
- 「先週、ウォーシュ氏の発言があり、現在では9月の利上げの可能性が高まっている。それに加えて、中東で続く敵対行為という要素も絡んでくる。また、レイバー・デー前のこの週は休暇をとっている人が多いため、予期せぬ動きが起こりやすい。今日は、株を買うのに絶好の日だと思って出社する理由はどこにもなかった。」」(Chase Investment Counsel)
- 「米国のトランプ 大統領による甚大な犠牲を伴う経済制裁の発動後、数日間にわたる空爆の応酬と敵対行為の激化を経て、テヘランは依然として戦争に対する交渉による解決を模索している。」(イランのペゼシュキアン大統領)
- 長引く膠着状態とそれに関連するホルムズ海峡の封鎖は、エネルギー価格の上昇圧力がより広範でシステミックなインフレへと波及する可能性がある。
- GameStop(GME:2.9%↗)
- 同社は、これまでに発表していた14億ドルの債務交換について、その約27%を新株発行ではなく手元資金で支払うと発表し、株式の希薄化を防いだ。
09/01
- 主要3株価指数はいずれも、中東での敵対関係の激化が原油価格を押し上げたことで大幅安となり、後味の悪い月初のスタートとなった。
- 米国はホルムズ海峡周辺のイランの標的に対して新たな空爆を開始した。
- 「湾岸からの石油輸出を阻止する。(イラン)
- ホルムズ海峡を通過中だった2隻の大型原油タンカーが攻撃された。
- 「原油価格が高止まりし、アメリカが石油に依存している限り、これはインフレに連鎖的な影響を及ぼすだろう。」(Strategy Shares)
- 「歴史的に見て、9月は他を大きく引き離して最悪の月だ。特に中間選挙の年には、政治的な不安や不確実性が株式市場の重荷になり始める時期となる傾向がある。」(Baird)
- 債券価格は下落し、10年物国債利回りはトランプ第2期政権下で最高水準に達した。
- 「金曜日のウォーシュFRB議長によるタカ派的な発言に続き、イランでの攻撃があり、原油高となっている。史上最高値圏で取引されている市場において、リスクオフの日を迎えるための完璧なカクテル(悪条件の揃い踏み)だ。」(Baird)
- 「利回りの上昇が株式市場の破滅を招く要因となっている。アナリストは将来の高い収益をより積極的に割り引くことを余儀なくされ、結果として株価収益率(PER)を押し下げている。」(Macquarie Group)
- Dow Jones Transportation Average(DJT:2.5%↘)
- Philadelphia SE Semiconductor Index(SOX:2.1%↘)
09/02
- 市場は利回り上昇と原油高をはねのけ、3日続落から抜け出し反発しした。
- 「ファンダメンタルズによる正当な理由はない。むしろ、強気派が3営業日連続の下落に疲れ果て、投資家が押し目買いの理由を探していただけの可能性が高いでしょう。」(Interactive Brokers)
- 10年物米国債の利回りは、夜間に2025年1月のピークである4.808%を突破した後、4.792%で横ばいとなった。
- Philadelphia SE Semiconductor Index(SOX:0.45%↗)
- Nvidia(NVDA:3.2%↗)、Micron(MU:2.4%↗)、Qualcomm(QCOM:2.0%↗)
- 「戦争は誰もが望んでいた以上に長引いているが、それが終わればエネルギー価格は沈静化し、インフレはそれほど大きな問題ではなくなるだろう。同時に、AIの導入が加速していることで素晴らしいファンダメンタルズが牽引され、我々は記録的な決算シーズンを終えたばかりだ。AIの導入はまだ非常に初期の段階(アーリーイニング)であり、まさに今加速しているところだ。ここから指数関数的な成長が見込まれる。」(Founders 100 ETF)
- Dell(DELL:15.8%↗)
- 通期の利益および売上高見通しを上方修正した。
- Brown-Forman(BF.B:3.9%↗)
- 四半期利益が市場予想を上回った。
- Uber Technologies(UBER:1.6%↗)
- 同配車アプリ企業がスタッフの約10%を解雇すると発表した。
- 株式相場上昇を抑制する要因として、インフレや政府債務の急増に対する懸念を背景とした世界的な債券の売りが続き、市場を揺さぶっている。
- これに中東での緊張激化が加わり、エネルギー価格への上昇圧力がかかっている。
- 米国とイランは7月以来最大の空爆の応酬を行い、攻撃を激化させた。
- これによって、交渉のテーブルに戻るという希望は打ち砕かれ、敵対関係の長期化がシステミックなインフレを引き起こし、中央銀行の指導者たちに借入コストの引き上げを強いる可能性が高まっている。
09/03
- 米債権の利回りは、2023年11月以来の高水準を付けた後、2営業日連続で低下した。
- 「FRBのウォーラー理事のコメントは、市場全体に広範な上昇をもたらしている。広範な市場指数の下で、第2四半期決算発表シーズンの終盤に報告を行った企業による継続的な影響が見られる。そしてそれが、昨日の午後に注目度の高い決算発表があった半導体などの分野や、いくぶん低くなったハードルを満たすか上回るような様々な結果が見られたソフトウェア分野との間で、いくつかの差異を生み出している。」(U.S. Bank Wealth Management)
- Nvidia(NVDA:1.8%↗)
- OpenAIやAnthropicに対抗するため、開発者プラットフォームのHugging Faceを129億ドルで買収すると発表した。
- Broadcom(AVGO:2.7%↘)
- 第4四半期の売上高見通しが予想を下回った。
- Snowflake(SNOW:16.6%↗)
- 強気な通期売上高見通しを示した。
- ServiceNow(NOW:6.49%↗)、Salesforce(CRM:2.92%↗)、Adobe(ADBE:2.13%↗)
- ビットコインが2営業日連続の下落から反発したことを受けて上昇した。
- Strategy(MSTR:17.6%↗)、Coinbase Global(COIN:10.1%↗)、Robinhood Markets(HOOD:16.6%↗)
09/04
- 市場は、FRBが今月の政策会合の最後に利上げに踏み切ると解釈している。
- 予想を上回る雇用統計は通常であれば経済にとって好材料となる。しかし、戦争関連のエネルギー価格の上昇圧力がより広範で構造的なインフレへと波及するのを防ぐため、FRBはデータ重視の姿勢をとっているからだ。
- 「先月、労働市場は見事な急回復を見せました。労働市場の改善が経済にとってプラスの展開でないと考えるのは困難です。その反面、経済がやや過熱気味に推移し続けているため、利上げの確率は少し高まりました。来週、消費者レベルおよび生産者レベルでのインフレについて、より明確な見通しが得られるでしょう。」(Carson Group)
- Lululemon Athletica(LULU:17.4%↘)
- 通期の利益および売上高見通しを下方修正した。
- Adobe(ADBE:6.7%↘)
- 長年CEOを務めたシャンタヌ・ナラエン(Shantanu Narayen)の後任に社内のアニル・チャクラバルティ(Anil Chakravarthy)が就任すると発表した。
- 米信用情報機関の株価は下落した。
- 連邦住宅金融局のディレクターであるビル・プルトが木曜日、住宅市場を支援するために米議会によって設立されたFannie MaeとFreddie Macに対し、すべての貸し手が信用スコアリングシステムであるVantageScoreを使用することを承認するよう指示した。
- Fair Isaac(FICO:16.7%↘)、TransUnion(TRU:5.9%↘)、Equifax(EFX:6.4%↘)
- 市場のすべての関心は、FRBの決定に大きな影響を与える可能性が高い、来週金曜日の消費者物価指数(CPI)レポートに向けられている。
- 予想を下回るCPIレポートが発表される可能性があることが、本日の株価下落が小幅にとどまった理由かもしれない。
2.主要経済指標

2-1.マーケット記事斜め読み(②経済指標関連)
08/31
- 市場の最初の試練は、金曜日の非農業部門雇用者数(NFP)の発表だ。
- 過去数回の発表がやや軟調だったことを受け、投資家は8月の集計データに何らかの底堅さを見出したいと考えるはずだ。
09/01
- 労働省のJOLTSレポートは労働市場の流動性低下を示した。
- 購買担当者景気指数(PMI)のデータは、工場活動が勢いを失い、住宅建設への支出が減少していることを示唆した。
- 各レポートは、高物価、供給制約、そして関税や地政学的な対立から生じる不確実性を指摘している。
09/02
- ADPが発表した8月の民間部門の雇用者増減数は予想を下回った。
- コア資本財の新規受注は下方修正され、米国の企業設備投資計画の軟化の可能性を示唆した。
09/03
- 新規失業保険申請件数は低水準となり、サービス部門の成長は加速した。
- サービス投入価格は2022年10月以来の高水準に達し、国際貿易赤字は24.4%拡大したこともデータで示された。
09/04
- 労働省発表による8月の雇用統計によると、先月の米国経済は16万2000人の雇用増となり、市場予想の5万6000人の約3倍に達した。さらに、6月および7月の非農業部門雇用者数を合計5万5000人上方修正している。
- 労働参加率が上昇する一方、失業率は4.1%と横ばいを維持した。
2-2.マーケット記事斜め読み(③FRB関連)
08/31
- 金融市場は現在、中央銀行が9月の金融政策会合の終わりに25bpsの利上げを実施する可能性を65%以上織り込んでいる。(FedWatch)
- 「投資家は、ジャクソンホールでのウォーシュ氏のコメントを再確認し、それが金利やインフレにとって何を意味するのかを考えている。市場はここしばらくの間、利上げが行われることを前提として準備を進めてきたため、もし9月に利上げが行われなければ、市場で劇的な反応が見られるだろう。」(Murphy & Sylvest)
09/01
- 金融市場は、FRBが9月の政策決定会合の終わりに25bpsの利上げを実施する確率を約68.2%と織り込んでいる。これは1週間前の39.6%から上昇している。(FedWatch)
- 「我々は非常にタカ派的なFRBに直面しており、彼らは間違いなく利上げを望んでいる。彼らは政権からの独立性を示したいと考えているのだ。」(InfraCap)
09/02
- 「高利回りは市場の機能不全によるものではなく、より力強い経済成長によってもたらされたものである。」(ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁)
- FRBはベージュブックの最新版を公表した。
- 8月に経済成長を報告した地区連銀は12地区中10地区(7月は11地区)となり、経済の勢いがわずかに縮小したことが示された。
- 先月の雇用はほんのわずかに増加したと見られ、物価上昇のペースはいくぶん安定してきている。
09/03
- ウォラーFRB理事の発言内容は、先週のジャクソンホールでのウォーシュFRB議長のスピーチよりもハト派的なトーンを含んでいた。
- 「今後のデータで物価圧力の緩和が確認されれば主要政策金利を据え置く方向に傾いている。インフレが鈍化しない場合は利上げを支持する。」
- 「インフレ率は依然としてFRBの目標である2%を意味のあるレベルで上回っているものの、最近のデータには冷え込みの兆しが見られる。判断は次々と発表される今後のデータ、特に来週から少しずつ明らかになる8月のインフレ統計次第である。」
- このことによって、彼は9月15日から16日にかけて開催されるFOMCの会合で金利据え置きに票を投じる可能性がある。弱い雇用統計が出れば、労働市場の状況がこれ以上の高金利に耐えられるほど強くないという懸念を再燃させる可能性があり、利上げを正当化するのが難しくなる。(Barron’s)
- 金融市場ではFRBの9月会合での利上げ観測が和らぎ、その確率は水曜日の63.2%から50.4%に低下した。(FedWatch)
09/04
- 「今回の報告により、9月のFRBの決定においてインフレが引き続き主要な焦点となることが明確になった。解雇が抑制され、労働参加率が回復しつつある中で、このペースで労働者が増加している労働市場は、委員会に対して、その使命である物価安定の側面から焦点を外す理由を与えていない。」(Glenmede)
- 金融市場はFRBの9月会合で25bpsの利上げが行われる確率を58.4%と織り込んでいる。
3.投資状況(Performance&Market Value)

【ある長期投資家の独白】
先週のS&P 500パフォーマンス(週足)はほぼ横ばいのプラス(+0.09%)で終わりました。ポートフォリオのパフォーマンス(週足)はプラス(+0.90%)となり、S&P 500をアウトパフォームしました。
特に、ヘルスケアと情報技術の伸びが良かったですね。エネルギーもいいですが、これは原油価格の上げ下げに依存しますので、先週はたまたまだったと思います。原油価格の上昇によるインフレ再燃リスクと利上げは、情報技術セクターには重しとなりそうですね。市場センチメントもNEUTRALからFEARへ変わりました。今週と来週はボラティリティが高いかもしれません。
先月から、保有銘柄を少しずつ買い増しています。株価の一時的な下落局面では、押し目買い(Buy the dip)を狙っています。今月は歴史的に最もパフォーマンスが悪い月として知られていますので、この季節的なアノマリーのとおりなら、まさに好機到来となるかもしれませんね。
- 購入:なし
- 売却:なし
- 配当金:なし
【過去記事】
最後まで読んでいただきありがとうございます。
では、また。
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