こんにちは、Gufo2/5です。
先週の米国株式市場は、月曜日、一連の米経済指標を投資家が警戒する中、特に何も起こらずに取引が始まり、まちまちで引けました。火曜日、軟調な生産者物価指数を受け、FRBの9月利下げの見方が強まり、ほぼ2週間ぶりの高値を付けて引けました。水曜日、主要株価指数は下落して始まりましたが、インフレ率が2021年以来初めて7月に3%を下回り、小幅上昇しました。S&P 500は5営業日連続で上昇しました。木曜日、7月の堅調な米小売売上高データが景気後退懸念を和らげたため、主要株価指数は上昇して取引を終えました。金曜日、景気後退の懸念が和らぎ主要株価指数は上昇、S&P 500とNasdaq Compoiteは7営業日連続で上昇して引けました。
今週は、ジャクソンホールでのパウエル議長の発言が注目されます。それにより、株価が更なる高値を付けるのか気になるところです。
1.米国主要株価指数&米国債金利
1-1.マーケット記事斜め読み(①市場関連)
08/12
- 「Russell 2000 Indexや景気循環株全般、金融株など小型株へのローテーションは数週間前は非常に人気のあった取引だったが、それが完全に解消された。収益と成長の傾向を見ると、成長と株価上昇の拡大を支えるほどの経済の拡大は見られない。特に最新の報告書で失業率が上昇していることを考慮すると、小売業の収益は消費者の健全性を示すもうひとつの指標だ。市場にとって大きな失望となる可能性があるのは、CPIの数字がコンセンサスよりも高くなることだ。」(Centre Asset Management)
- 報道によると、Starbucksの株式を保有するアクティビスト投資家のStarboard Valueが、同社に対し株価上昇に向けた措置を講じるよう求めているという。
- 第2四半期の決算シーズンも終盤に差し掛かっており、決算報告の大半は小売業者によるものとなる。
- 7月の弱い雇用報告は1日で崩壊を引き起こしたが、小売業の収益は再び景気を盛り返す可能性がある。
- 消費が国内総生産の3分の2以上を占めていることを考えると、支出の減速の兆候さえあれば投資家はそれを見逃さないだろう。
- 小売業者の経営陣による今年の残りの見通しに関するコメントも、大いに注目される。まだ夏のピークだが、ほとんどの企業では今が最も重要なホリデー ショッピング シーズンの計画が始まる時期だ。
08/13
- 「コアPPIの数字は、FRBがインフレを比較的うまく抑制してきたという見方を強めており、早晩利下げがより可能性の高い動きとなるだろう。明日の朝にはCPIが発表される。現在人々は非常に神経質になっているため、どんなデータも市場に多大な影響を及ぼすだろう。」(Wedbush Securities)
- 石油輸出国機構(OPEC)が2024年の需要増加予測を引き下げたことで、中東紛争の拡大による供給リスクへの懸念が和らぎ、原油価格が下落した。
- StarbucksはChipotle Mexican Grill'sのブライアン・ニコル代表を会長兼CEOに任命した。
- 第2四半期決算シーズン
- Home Depotは年間利益の減少と年間既存店売上高の大幅な減少を予想している。
- BuzzFeedは第2四半期の純損失が、前年同期の2,250万ドルから660万ドルに縮小した。
08/14
- 早朝に発表された最新の米国消費者物価指数は、FRBが9月に利下げを開始するとの見方を強めた。
-
「このような日を市場は激しく行き詰まっていると呼び、CPIがPPIデータと似たような状況を示していることから、トレーダーが前日に実施した動きを再評価する理由はない。価格を何らかの方向に動かす大きな根拠はない。」(Horizon Investments)
- 「市場はこの穏やかな報告書に動揺していないようだが、それはおそらく、金利予想の大きな変化ではなく、正しい方向へのもう一つの控えめな一歩を示唆していたためだろう。」(EFG Asset Management)
- 「これは6月の驚異的なCPIほど良い数字ではないが、9月の利下げを支持するには十分だ。」(Fitch Ratings)
- 報道によると、米司法省はGoogleのオンライン検索エンジンの分割を含む選択肢を検討しているという。
- VIXが先週、2020年以来の高値にまで上昇し、長期中央値の17.6に戻るまでに要した7取引セッションは、同指数が高い恐怖感と関連付けられる水準である35から下落した史上最速記録だ。(Reuters)
- キャンディ大手のMarsがチーズイットやプリングルズの製造するKellanovaを約360億ドルで買収すると発表した。
- 第2四半期決算シーズン
- Cardinal Healthは2025年の利益予想を引き上げた。
08/15
- 「センチメントが改善し、ファンダメンタルズがリスクオン傾向を後押しする中、懸念の壁は崩れ始めている。小売売上高は予想を上回り、消費者物価指数は許容できる水準で、ファンダメンタルズ背景は株価上昇と一致している。」(U.S. Bank Wealth Management)
- 億万長者の投資家ウィリアム・アックマン氏がNikeの新たな株式を保有した。
- Berkshire HathawayはUlta Beautyの株式を取得した。
- 第2四半期決算シーズン
- Walmartは利益と売上高はともに予想を上回った。極めて重要な既存店売上高は前年比4.2%増で、予想の3.6%を上回った。人気のオンライン購入・店舗受け取りサービスを含め、オンライン売上高は22%増となった。経営陣は、今後四半期および通年の見通しを引き上げた。
- 「今のところ、消費者全体の弱体化は見られません。」(Walmart)
- Cisco Systemsが第1四半期の売上高が予想を上回ると予想し、全世界で従業員を7%削減すると発表した。
- Walmartは利益と売上高はともに予想を上回った。極めて重要な既存店売上高は前年比4.2%増で、予想の3.6%を上回った。人気のオンライン購入・店舗受け取りサービスを含め、オンライン売上高は22%増となった。経営陣は、今後四半期および通年の見通しを引き上げた。
08/16
- 米主要3指数はいずれも10月下旬以来最大の週間上昇率を記録し、S&P 500とNasdaq Compoiteは5週間ぶりの週間上昇となった。
- 「今日の市場で見られるのは、景気回復の延長と、以前の景気後退懸念の沈静化だ。この上昇を牽引しているのは、好調な経済データであり、投資家に景気後退は回避される可能性が高いこと、そしてFRBが9月に利下げを開始するという自信を与えている。今年の市場動向は、一貫してFRBの利下げの可能性と規模に基づいていたので、来週のパウエル議長の発言に、すべての目が集中するだろう。」(AXS Investments)
- 消費者物価指数や小売売上高報告などの経済データが相次いで発表され、インフレ率がFRBの2%目標に向けて緩やかに低下し続けており、消費者支出が健全であるという確信が得られた。
- 「9月中旬にFRBが予想する利下げは、卵の価格や企業の雇用計画を一夜にして変えるものではないが、金融政策サイクルの次の段階の始まりを示し、経済、金融市場、消費者に重要な影響を及ぼすだろう。」(Barron's)
- 第2四半期決算シーズン
- Applied Materialsは予想を上回る第4四半期の売上高を予想した。
- Amcorは第4四半期の売上高が予想以上に減少したと発表した。
- S&P 500構成銘柄の約93%が業績を発表し、第2四半期の利益成長率は前年比12.5%になると予想されている。(LSEG I/B/E/S)
2.主要経済指標
2-1.マーケット記事斜め読み(②経済指標関連)
08/12
- 今週の注目は最新のインフレデータと米国消費者の健全性だ。明日の朝、労働統計局は7月の生産者物価指数(PPI)を発表する。エコノミストのコンセンサス予測では、先月のPPIは0.2%上昇し、6月の上昇率と同率となり、前年比2.3%上昇となる。(Barron's)
08/13
- 米国の生産者物価指数(PPI)は、7月までの12ヶ月間で、生産者物価指数は6月の2.7%上昇に続き、2.2%上昇した。また、前月比は0.1%上昇にとどまり、0.2%上昇の予想を下回った。商品価格の上昇がサービス価格の低下によって緩和されたため、7月は予想よりも低い上昇となり、インフレが引き続き緩和していることを示した。
08/14
- 米国の消費者物価は7月に緩やかに上昇し、インフレ率の年間上昇率は2021年3月以来初めて前年比2.9%上昇となった。これは、全体のインフレ率が6月の3%のペースで安定するというエコノミスト予想をわずかに下回った。インフレ率は引き続き緩やかになっているが、米中央銀行の目標である2%にはまだ達していないことが示された。
- 7月の総合インフレ率は前月比0.2%で予想通りだったが、6月の予想外の前月比0.1%の低下からは加速した。
-
変動の大きい食品やエネルギー価格を除いたコアCPIも予想通りで、6月の前年比3.3%から7月は3.2%に若干減速した。
- コアインフレ率も前月比0.2%となり、中古車価格や航空運賃の低下が見込まれたこともあり、予想通りとなった。
08/15
- 7月の小売売上高は6月の0.2%減(下方修正)の後、1.0%増加し、0.3%増とのコンセンサス予想を上回った。7月の小売売上高は前年比2.7%増だった。先週の失業率の急上昇によって煽られた急激な経済減速の懸念が和らいだ。
- 失業保険の週次新規申請件数が7月初旬以来の最低水準に低下した。
08/16
- 米国の7月の単一世帯住宅着工件数は約1年半ぶりの低水準に落ち込んだが、ミシガン大学が発表した8月の消費者信頼感の暫定予測は予想を上回る改善を示した。
2-2.マーケット記事斜め読み(③FRB関連)
08/12
- 短期金融市場では9月の米金利の25bpsまたは50bpsの引き下げがほぼ確実視されており、2024年末までに合計100bpsの緩和を予想している。(FedWatch)
08/13
- 「景気後退は予想していない。」(アトランタ連銀のボスティック総裁)
- トレーダーらは米連邦準備銀行が50bpsの利下げを行う可能性を現在55%と見ており、報告書発表前の50%未満から上昇している。(FedWatch)
08/14
- サービスインフレ、特に住宅費は先月著しく上昇したこtとにより、FRB当局者は、トレーダーが最近予想している50bpsの利下げではなく、9月の利下げを25bpsに抑える可能性がある。
- インフレが9月の利上げ規模を決定する要因となる可能性はますます低くなっている。代わりに、労働市場の状況がより大きな役割を果たす可能性がある。
- 「失業率は先月4.3%に上昇したが、その他の労働市場指標は良好だ。経済活動が堅調なペースで続いていることと合わせて、状況が安定している限り、利下げは0.25ポイントにとどめるべきだ。」(Morningstar)
08/15
- PPI、CPI、そして小売売上高の報告書を総合すると、景気後退には程遠い経済状況が浮かび上がってくる。アトランタ連邦準備銀行のGDPNowモデルは現在、第3四半期の実質GDP成長率が年率2.4%になると予測している。
- トレーダーらはFRBによる25bpsの利下げを予想する割合を小売売上高データ発表前の65%から76.5%に引き上げた。
08/16
- 「中央銀行当局者は必要以上に金融引き締め政策を維持することに注意すべきだ。」(シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁)
- 金融市場は、FRBが9月の政策会合の終了時に主要政策金利を25bps引き下げる可能性を74.5%と見込んでいるが、50bpsの超大型引き下げの可能性は25.5%と減少している。(FedWatch)
- 「(来週、ジャクソンホールで開催されるFRBシンポジウムの年次演説で)パウエル議長はFRBの決定はデータ次第であると改めて述べ、FRB当局者のハト派的な姿勢を確認すると予想される。」(Barron's)
3.投資状況
【雑感】
先週のS&P 500は、保有銘柄のセクター全てがプラス圏となり、約6000%の大幅上昇となりました。ポートフォリオのパフォーマンスはまちまちの結果ですが、一般消費財、金融、情報技術が大きく上昇した結果、S&P 500をアウトパフォームしました。
S&P 500のチャートを見ると、過去3年間の間の最高値から最安値までに要した期間が、どんどん短くなってきており、直近では約2週間程度で反発しました。このことは米国経済の堅調さを物語っているのではないでしょうか。
【過去記事】
最後まで読んでいただきありがとうございます。
では、また。
<ここに記載した情報はあくまでも個人のためのものであり、投資のための助言を目的とするものではありません。>